「コモディティ」という言葉を、いろいろな方面で聞くようになりました。
私が一番最初に、「コモディティ」という言葉に触れたのは、投資の神様と言われているバフェット氏の本の中です。その中で、コモディティ型企業を以下のように定義しています。
製品・サービスに特色がなく、業界他社と大差ないものを売る業種。
消費者にとって、値段が最大の選択基準となる商品・サービスを扱う企業。
差別化できない、どれも一緒、違うのは値段だけになっていまうもの。
自分ではそう思っていなくても、時間の流れとともに、いつの間にかそういう状況になってしまっていることもあります。
ソフトウェアエンジニアもかなりコモディティ化してしまいました。
いまさら書くのもなんですが、再認識です。
もちろん、ソフトウエアエンジニアといっても、幅広く多種多様な形態があります。
一概に言えないのは確かです。それでも、その流れは一気に広がっていると思います。
それはソフトウェアの価値が低下しているからに起因しているのでしょうか。
それとも、コンピュータというものが広く一般に普及し、誰でもソフトを作れるようになったからなのでしょうか。
一部の特殊なアプリケーションを除いて、誰がコードを書いても、結果が同じように見えるのでしょう。
ソフトウエアが好きな人が書いた愛情のこもったコードと、 指示されたことを時間内の作業としてやる人が書いたコードも、一つのシステムに混じり均一化される。だから、依頼した側も、利用者側も、どんな人がコードを書いても同じように見えてしまう。
誰が書いても同じに見えるから、値段は安い方がいい。だからコモディティ化が進む。
そんな中で、自分たちは、どのように違いを、スペシャリティを表現し、伝えたらよいのでしょうか。
逆にスペシャリティがある、差別化されているもの、しようとしている人たちは、どんな人たちでしょうか。企画やデザインを手がける人たち。自分でアイデアを生み出し、表現し、そして自分の一部として世に問いかける、提案する。
そういうことなのでしょうか。
自分たちの持っているスキルを提供するというスタイルから、そのスキルで生み出したサービスを提供する。サービスが価値の源泉。スキルは単なる手段。
考え方の切り替えが必要です。