「ねじまき」は村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」からです。
ねじまき鳥がどこかの木の上で鳴いているのが聞こえた。ギイイイイイ、とそれは鳴いた。僕は新聞をおいて体を起こし、柱にもたれかかって庭を眺めた。すこしあとで鳥はもう一度鳴いた。隣の庭の松の木の上の方で、そのギイイイイイイイという鳴き声が聞こえた。目をこらしてみたが、鳥の姿を認めることはできなかった。鳴き声だけだ。いつものように。とにかくこのようにして世界の一日分のねじが巻かれるのだ。
自分もねじを巻きながら、日々を過ごしている。そう感じます。
家族と過ごし、仕事をし、そんな生活の中で、嬉しかったり、悲しかったり、怒ったり、悩んだり ・・・。
そういう日々の積み重ねが、自分のねじ巻き、なんだなと感じています。
それにしても、世界のねじを巻くねじまき鳥、この不思議感がとっても好きです。